大学1年生むけ「大学院進学」という選択を考える授業を企画
「大学院」ってどんなところ?
「大学院」というと何をイメージするでしょうか?ごく一部の研究者志望の人が行くところと思われるかもしれませんが、今の大学院はもっと多様な人が在籍しています。学部で取り組んだ研究にハマってしまいもっと掘り下げたくなった人、社会を生きていく上で武器となるしっかりとした専門性を身につけたい人、実務のために必要な国家資格の受験資格を得たい人、さらに、より専門性を深めてステップアップをしたい社会人など。大学院では一つのテーマをとことん追求することになりますが、その過程をとおして様々な実績と可能性を手に入れられるのが大学院なのです。
環境人間学部では、このような大学院の意義や可能性について、できるだけ早い段階で知ってもらいたいと考え、大学1年生向けの科目「専門分野で将来活躍するには?大学院進学のススメ」を企画しました。担当したのは、有満秀幸先生(微生物学、感染症学)、内田勇人先生(健康教育学)、太田尚孝先生(都市計画)、奥勇一郎先生(気象学)、水島靖典先生(建築構造)。授業では、教員のレクチャーだけでなく、大学院を修了した先輩の職場への訪問、様々な専門分野の現場を訪問するフィールドワークなどを行い、環境人間学研究科の研究内容や、専門分野で活躍するための方法について学びました。
授業は、学生と教員との距離を縮めたい、そんな思いから、教室の机と椅子を円形に並べかえ、「座談形式」で学生と教員との対話からスタートしました。
そして、夏休みには大学院を修了した先輩方の職場を訪問、それぞれの専門分野で大学院での学びが今の仕事でどのように役立っているのか、生の声を聞くことができました。
兵庫県森林林業技術センター(宍粟市)
兵庫県立大学先端医療工学研究所(姫路市)
神戸電鉄唐櫃台駅周辺市営住宅
研究室訪問
10月19日と11月9日は、本学の各系課程の研究室をいくつか訪問し、教員や大学院生、4年生の研究室生活を語っていただきました。特に大学院生についてはなぜ大学院に進学したのか、研究の大変さなども率直に語っていただきました。
受講生の声
「普段はあまり見る事のできない実験施設や研究室を見学でき、様々なお話を伺う中で知識が大きく広がり、それぞれの専門分野に対する興味や学びに対する気持ちがさらに高まりました。」
「大学院では自分の学びたい専門分野についてより掘り下げて研究ができるだけでなく、恩師や同期など卒業してからも繋がっている貴重な人脈を作れるということからも、大学院で学ぶ大切さがわかりました。」
といった声が寄せられました。
今後の大学での学び、そしてその先のキャリアパスを考える機会となっていたようです。