かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

2023.06.17

大橋研・院生(森林科学)がコナラを主人公とした絵本「里山物語」を制作。デジタル版では声の担当も

修士前期課程2年生の院生(大橋瑞江研究室)が、「ひょうご里山フェスタ2022」の学生組織「ユースサポーター」の一員として企画、運営に携わり、紙芝居「里山物語」を制作・上演しました。その後、イベントの一出し物だった紙芝居が反響を呼び、小学校を母体として結成されている「緑の少年団」の教材としてオリジナル絵本も制作しました。さらに、子どもたちがタブレットなどで気軽に学習できるようにとデジタル紙芝居に編集され、兵庫県のHP上で公開されています。

デジタル紙芝居「里山物語」 (vimeo.com)

◇コメント

去年の夏ごろ、所属する研究室の大橋瑞江先生に勧められ、他大学の学生や県職員の方々とイベント運営ができるいい機会とおもい、「ひょうご里山フェスタ2022」に参加を決めました。ユースサポーターの一員として、他のメンバーとリモートで話し合いを進め、ステージイベントの一つとして紙芝居をすることになりました。

紙芝居の提案者として私がストーリーづくりを担当することに。時間が限られた中、今の里山の状況、問題点を箇条書きに書き出していく中で思いついたのが、木(コナラ)を主人公にした物語。その成長を通して里山のことを知ってもらうストーリーを考えました。

自然は人の手が入らない方がいいと思われがちですが、里山は人の手が入ってこそ生物多様性が保たれていることを伝えたかった。物語の最後で、主人公のコナラが切られた後、その切り株から新しい芽が出てくることで命のつながりを表現しました。

デジタル紙芝居では音声をいれることになり、私は主人公のコナラの声を担当しました。いろんな人の目に触れて、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

現在は、大橋先生の研究室で地中レーダーという機械を使って、目に見えない木の根を測定しています。木の根は、土壌を守り、土砂災害を防ぐ役割も担っています。土壌を崩すことなく簡単に木の根の状況が分かれば、土砂災害予防に大きく役立ちます。将来は、学んできたことを活かして公務員として森林に携わる仕事につき、公共的な利益を守っていけたらと思っています。

 

 

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