森林生態系の生物集団と環境との相互作用の解明を目指しています。特に測定手法が未発達なため研究が遅れている森林土壌圏を中心に実験や観測を行っています。国内外の自然林や人工林をフィールドに、物質循環に対する土壌生物・樹木根系の役割や土壌環境の改変がこれらの生物現象にもたらす影響を解明しようとしています。また森林施業や土地開発などの人間活動が森林生態系の機能や構造に及ぼす影響を調査し、科学的知見に基づいた森林の管理法を構築することを目指しています。

私たちの生活は、国土の約7割を占める森林に支えられています。しかし普段の生活から、森の恩恵を直接感じることはあまりありません。樹木は自分では動けませんから、森のことを知るには、自ら森がある場所に足を運ぶ必要があります。本研究室では、森に出かけて行って、その働きを知り、我々の生活に無くてはならない森林を、どう育て、守り、活用していくのかを考えます。自分のもつ潜在力を伸ばし、研究を通して成長したい人がいれば、ともに学びましょう！