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2022.11.20

身近な「食」を職業に。 管理栄養士として人に寄り添う。(和歌山県立田辺高等学校出身)

高校の一番の思い出は部活。勝つチームへの努力。

田辺高校は勉強も部活も熱心な文武両道の学校で、私はバレーボール部のキャプテンをやっていました。声を出し過ぎてドクターストップがかかったこともありましたが、最後にはずっと勝てなかったチームに勝つことができて、すごく嬉しかったし、いい思い出です。

6月に部活が終わり進路を考え始めたとき、卒業後は公務員になろうかと考えていました。でも、9月の公務員試験にはとても間に合わないと断念。心機一転、大学進学を目指すことにしました。

 

資格は私の強みになるはず。 小さいころから興味のあった「食」の道へ。

大学進学を考えた時、資格が取れる大学に進みたいと思いました。資格を持っていると、将来、強みになるはずと考えたからです。いろんな資格を調べるうちに「管理栄養士」という資格があることを知りました。

私の実家は和歌山県でみかん、梅などの専業農家を営んでいます。その環境の中で、自然に野菜や果物のおいしさ、新鮮さを感じて育ってきました。それに、小中学生の頃、学校給食がおいしくて大好きでした。栄養教諭の先生が変わったことがあって、そのときに給食に変化を感じた体験がありました。「食」に興味をもった要因のひとつになったと思います。

 

ほかの系の学生との交流を通して、 背中を押してもらえた。

生活の基本である「食」を学ぶにおいて、環境人間学部での「人間学」 や「生活環境」の学びはとてもためになったと思います。環境人間学部には食環境栄養課程のほかに4つの系がありますが、自分とは違う分野を専門に学んでいる人たちと一緒に授業を受けたり、学生団体での活動を通して、自分の知らない専門的な話を聞けて刺激を受けました。自分の興味のあるものに能動的に行動をしている人が多く、その姿勢に背中を押してもらえました。

 

3回生での「給食経営管理実習」。 仲間と一緒に120食の給食を一から作る。

食環境栄養課程では、多くの実験や実習の授業があるのですが、中でも、3回生の時の「給食経営管理実習」が一番印象に残っています。

「給食管理実習」は実際の給食室と同じ設備で、120食の給食を作る実習です。班に分かれて、メニュー作り、食材の発注、調理、提供、すべて自分たちでまかないます。特にメニューを考えるのが大変なんです。まずは、栄養価を計算しますが、栄養価だけを考えると、どうしても薄味で見た目も悪いものになってしまって。塩の代わりに薬味を使うなどの工夫をしながら試作を繰り返し、班のメンバーと意見を出し合い決めていきました。実習で作った給食は環境人間学部の教職員や学生に実際に食べてもらいます。

大変なんですけど、今まで学んできたことを活かせる実習ですし、自分たちが作ったものを他の人に食べてもらえる経験は貴重なものだと思います。

身近な食品を使った実験に興味。 食品の物性を研究する吉村美紀ゼミへ。

2回生から専門科目の実験が多くありました。その中で、食品を実際に使って実験を行い、食品の物性を研究する吉村美紀先生の授業が楽しくて、そのままゼミに所属することになりました。食品の物性とは、食感として知覚される感覚のことで、例えばお肉でいえば、柔らかさ、繊維感、ジューシーさなどの感覚のことです。

私は、いま卒業研究として「ライスジュレ・豆類粉を加えたカスタードクリームの物性と嗜好性」を研究しています。ライスジュレとは、米ゲルという新しい食素材の食品です。小麦粉の代わりにライスジュレを使ってカスタードクリームを作っています。さらに、小麦粉を使わないことで減ったたんぱく質を補うため、豆類粉を加えて栄養価のバランスを整えます。豆の種類によって味やなめらかさ、飲み込みやすさが違うので、実験を重ねて一番適した配分を見つけ出し、それを数値化します。人が感じる「味」や「硬さ」「なめらかさ」の食感を数値化することは難しいですが、粘弾性測定や摩擦係数の測定を行うことで指標を探しています。地道な作業の繰り返しですが、とても面白いです。

豆類粉

ライスゲル

人の近くで働きたい。管理栄養士として病院へ。

将来は管理栄養士として、人と近くで接することのできる仕事がしたいと思っていたので、病院での勤務を希望しました。4回生の時に病院で実習したことが貴重な経験になりました。実習では、食事を提供した患者さんから感想を聞き、対応することができました。患者さんとの距離が近く、すぐにフィードバックできるところにやりがいを感じました。

幸い、地元の和歌山県の日本赤十字社和歌山医療センターに採用していただくことができました。それぞれの疾患に対応した食事を提供することになるので、就職してからも勉強していきたいと思っています。

高校3年生の時、一時は就職を考えた私ですが、大学に進んで、いろんな人と出会い、様々な分野の知識や技術を得ることができ、自分の世界が広がりました。

高校生のみなさんには、目標を持ち努力すれば、目標を達成することができるとお伝えしたいです。

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