【ゼミ】100年の歴史を刻む旧制姫路高等学校学舎(ゆりの木会館・講堂)の魅力を発信する!(井関崇博ゼミ/コミュニケーションデザイン)

はじめに
環境人間学部社会デザイン系の井関ゼミです!私たちは2024年12月15日(日)に講堂にて「旧制姫路高校講堂×冬の上映会」というイベントを開催しました。
姫路環境人間キャンパスには国の有形登録文化財に登録されている「ゆりの木会館」「講堂」が保存されており、「ゆりの木会館」は1924年、「講堂」は1926年に設立されました。これらは、旧制姫路高等学校の一部として実際に使用されていた学舎で、今日まで100年の歴史を語り続けています。セセッション式でつくられたゆりの木会館・講堂は、白を基調とした板張りの壁に、窓枠や扉、屋根など所々にミントグリーンが取り入れられており、爽やかで品のある印象を与えてくれます。
ゆりの木会館は、全体的に西洋風な造りになっていますが、日本の寺院建築のデザインが織り込まれていたり、階段の手すりや天井に和風な模様が彫り込まれていたりしており、細やかな工夫が見られます。現在は、環境人間学部の教員、学生の活動の場としてだけでなく、同窓会「ゆりのき会」の拠点としても使用されています。
講堂は、左右対称の大きなステージと美しいアーチが印象的です。白く灯るシャンデリアやフローリングの「洋」と、木造の柱や可愛らしい天井の模様の「和」の組み合わせが大正モダンな雰囲気を醸し出しています。現在でも環境人間学部のイベント等で使用されています。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015~2016)のロケでも利用されました。

ゆりの木会館

講堂
この魅力ある旧制姫路高校学舎をもっと発信していきたいという思いの元、イベントを企画してきました。前期のゼミ活動では、環境人間学部の学生や先生をターゲットにした「講堂×ランチ」を実施しました。詳細はこちらをご覧ください。
後期のゼミ活動ではさらにターゲットの幅を広め、地域の方などの学外に向けたイベントを企画しました。それが、「旧制姫路高校講堂×冬の上映会」です。また、これに合わせて旧制姫路高校を紹介する「パンフレット」の作成も行いました 。
イベントを企画!「講堂×冬の上映会」
イベントは、旧制姫路高校講堂の雰囲気を堪能してもらい、また、この建物の歴史的価値や建築様式などの細部を知ってもらう機会にしたいという思いで開催しました。講堂での時間を存分に楽しんでもらうために、講堂の雰囲気に合った演奏や映画上映を企画しました。また、講堂の歴史的価値や建築様式を来場者の方に知ってもらうために、ゼミ生による講堂紹介も行いました。ターゲット層を成人以上にし、講堂の雰囲気にぴったりな落ち着いた空間を作ることができました。
当日は兵庫県立大学ストリングオーケストラ部の演奏からスタートし、ゼミ生による講堂紹介を行った後、メインである「ローマの休日」の映画上映を行いました。休憩時間には講堂の細部を撮影する来場者もおられたり、演奏や映画などの鑑賞を充分に堪能したりとゆったりとした雰囲気に包まれていました。
来場者の方から「舞台のアーチをバックにこの名作映画を観ると、今まで観た時とはまた違った趣があって良かった!」「アットホームな感じでよかった。 ストリングオーケストラも素晴らしかった」「 BGM等や照明等、良い雰囲気作りが大変素晴らしかった。」などのお声もいただけました。
これまでのゼミ活動でのグループワークが活かされ、イベント実施におけるリスクマネジメントや充実したプログラムを作成するなど、トラブルなくイベントを実施することが出来ました。


ゆりの木会館・講堂の価値を伝える!パンフレット作成
私たちパンフレット班は、100年を迎えるゆりの木会館・講堂の魅力や価値を知ってもらいたい、身近に感じてもらいたいという想いからパンフレット制作を企画しました。ゆりのき会館内に残っている当時の資料を読み、当時の学生と今を生きる私たちの間には、共通する部分が多いように感じました。授業やイベントの際に活用されている旧学舎、そこで過ごした学生たちの営みに焦点を当て、今も変わらない価値のある「青春」をキーワードにしてパンフレットを制作しました。
パンフレットは大きく分けて2部構成で作成しました。p3~6の第一部では、旧制姫路高等学校の説明をしています。旧制姫路高等学校の学舎建設の際、取り入れられた新しい建築様式をテーマに学舎の説明とその学舎で過ごした当時の学生の様子や文化について触れています。p7~10の第二部では、旧制姫路高等学校の卒業生が執筆した記事を引用し、現在を生きる私たちにも通じるものがある青春の物語をご紹介しています。この冊子を通して、読者がゆりの木会館や講堂をより身近な存在として感じてもらえるように工夫しました。


パンフレットは、イベント班が企画・開催した「講堂×冬の上映会」というイベントにて初配布しました。来場者の方からは「ゆりの木会館にも入ってみたくなった」「当時の資料をゆっくり見る機会がなかったから、いろんな写真や話を知ることができて良かった」などの反響もありました。
今後、学内外でも配布予定なので、ぜひお手にとっていただけると嬉しいです。
活動を振り返って
制姫路高校学舎プロジェクトを通して、多くのことを学べました。文化財を活用するにあたり様々な制限や壁がありましたが、多くの人に旧制姫路高校学舎の魅力を伝えるにはどうすればいいか試行錯誤しました。価値や魅力を伝える上で大切なことは、イベント内容だけでなく、何を伝えたいか常に考えること、空間づくりや来場者目線に立った事前配慮、リスク管理など細かい部分にも意識を向けることが必要だと分かりました
ご協力いただいた先生方、イベントを取り上げ広報してくださった神戸新聞様、様々な方に支えられ今回のイベントを成功させることができました。ありがとうございました。これまでの来場者の方の声を参考にしながら、これからも講堂の活用を探り続けていきたいと思います!
