かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

2025.12.10

【受賞】太田ゼミ(都市計画)の学部4年生がユニークベニューとしての姫路城の活用可能性に関する研究で学会支部賞

環境人間学部からも毎日みることができる世界文化遺産・国宝姫路城。2024年度には、国内外から150万人の来場者を記録し、姫路の一大シンボルです。その姫路城を本来的な価値を損なわない形で利用者を増やし、いかに維持管理に必要な資金を確保するか。観光資源の持続可能な発展に共通する課題に対し、社会デザイン系太田ゼミの学生が果敢に挑戦しました。関係者へのヒアリング調査、文献調査、フィールドワークに基づき、学会での口頭発表を行い、見事に学会支部賞を受賞しました。

発表したのは、日本造園学会、2025年度関西支部大会。日本造園学会は造園だけでなく、公園緑地や都市空間、自然地、景観、ランドスケープなど、緑に関わる幅広い分野を扱う学会です。「関西支部賞」として表彰された研究タイトルと研究概要は以下の通りです。

ユニークベニューから見た文化財活用の現状と課題-世界文化遺産姫路城を事例に-

 

 

ユニークベニューとは、特別感・地域特性を演出することを目的に、会議やレセプション、イベント等、本来の用途とは異なるニーズに応えて特別に貸し出される会場のことを指します。MICEと呼ばれるビジネスイベントの誘致とともに語られることが多く、代表的な場所として博物館・美術館、寺社仏閣などが挙げられます。中でも、文化財はその地域らしさを感じられる空間であること、文化財の保存のための資金不足の解決に資することから、ユニークベニューでの活用が注目されています。一方で、保存を前提とする文化財の性質上、様々な規制があるため、利用しづらいことが課題となっていました。本研究では、世界文化遺産である姫路城とその周辺の施設8か所を、ユニークベニューとして利用できる「ユニークベニューHIMEJIプラン」という施策に着目しました。

調査結果より、「ユニークベニューHIMEJIプラン」は、利用件数が少なく、まだ活用の余地がありますが、姫路城の価値を損なわずに場を利用できる仕組みとなっていることが分かりました。また、課題とされていた利用のしづらさは、関係者間の結びつきを強くする等、肯定的な意味合いを持っている場合があるということが分かりました。日本における文化財のユニークベニュー活用において先進的な京都市では、ユニークベニューの種類を増やすことで、MICEの主催者に選ばれる都市となり、利用実績を積んでいます。ユニークベニューの種類を増やすことが、MICE推進・ユニークベニュー活用の促進につながると考え、ユニークベニューの分類と、日本での再定義を今後の研究課題としています。

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