環境人間学部がひょうご観光本部と進める「インタープリテーションプログラム」で、4ゼミが明石市立天文科学館で研修
環境人間学部では、本年度はじめての取り組みとして、(公社)ひょうご観光本部と連携して、「自然と文化のインタープリテーションプログラム」を実施しています。これは本学部の学生が学部で専門的に学んでいる自然や文化について、その魅力や価値を一般の方々に伝える力(インタープリテーション)を育成するプログラムで、社会デザイン系の井関ゼミ、環境デザイン系の水上ゼミ、宇野ゼミ、国際文化系の柳楽ゼミが参加しています。
井関ゼミの姫高班では、学部のある姫路環境人間キャンパスに残る旧制姫路高等学校学舎(登録有形文化財)を一般の方に紹介、発信するプロジェクトを実施しています。また、同ゼミ聖地班は、兵庫県内のアニメ漫画の聖地の調査を行い、その聖地巡礼マップの作成に取り組んでいます。
水上ゼミでは、キャンパスから徒歩15分にある姫路城(国宝・世界文化遺産)について、他の国宝城郭を調査するとともに、兵庫県立歴史博物館に展示されている現存十二天守の模型を活用した紹介プログラムを開発中です。
柳楽ゼミでは、同じ姫路城を英語で紹介する方法について、京都の観光スポットの調査や観光客へのインタビューを通して研究しています。
宇野ゼミでは、岡山県赤磐市で実施されている自然学習のプログラムを視察し、自然の営みを紹介する方法について考察しています。
それぞれのゼミの取り組みをより深いものとするために、10月27日、合同研修として、明石市立天文科学館において、館長で学芸員の井上毅氏から、インタプリテーションに関する講習を受けました。
井上館長にレクチャーと館内紹介をいただいた後、展示内容を素材にして小学高学年を想定したクイズをつくるという課題に挑戦しました。各グループでクイズを4~5点つくり、全員で共有、井上館長からコメントを頂くとともに、学生相互で意見交換しました。
難しくなりすぎず、簡単すぎにならないようにしながら、「問い」という形にすることで、そのテーマについて詳しく知らない人でも興味を持ちやすくなること、また、そのときの問いの作り方のポイントについて学びました。