かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

2023.12.11

【授業】今年も学部1年生むけに「大学院進学」という選択肢を考える授業を実施!

「大学院」は自分には関係ないところ?

皆さんは「大学院」というと何をイメージするでしょうか?ごく一部の研究者志望の人が行くところと思われるかもしれませんが、今の大学院は多様な人が在籍しています。学部で取り組んだ卒業研究にハマってしまいもっと掘り下げたくなった人、社会を生きていく上で武器となるしっかりとした専門性やスキルを身につけたい人、実務のために必要な国家資格を得たい人、さらに、より専門性を深めてステップアップをしたい社会人、日本で学びたい留学生などです。また、特に理工系の分野では大学院進学が全国的に一般化しており、キャリア形成の中で有利に働いているのも事実です。総じて、大学院進学のメリットは、研究活動を通して様々な実績やスキル、将来の可能性を手に入れることといえます!

環境人間学部では、大学院の意義や可能性について、できるだけ早い段階で知ってもらいたいと考え、大学1年生向けの科目「専門分野で将来活躍するには?~大学院進学のススメ~」を2022年度から開講しています。今年度担当したのは、有満秀幸先生(微生物学・感染症学)、宇野康司先生(地質学・古地磁気学・岩石磁気学)、太田尚孝先生(都市計画学)、奥勇一郎先生(気象学)、野村健先生(生物物理学・運動生理学)です。2023年度は8名の学生が参加しました。

授業では、県内外の研究機関の訪問や環境人間学研究科を修了した先輩の職場見学、学内での研究室訪問などを行い、大学院進学を見据えたこれからの学生生活を学生自身が見出すことを目的としました。また、大学院環境人間学研究科では姫路環境人間キャンパス以外にも学びの場(県立はりま姫路総合医療センター、県立人と自然の博物館、兵庫県森林動物研究センター)があることから、現場見学を通した情報提供も行いました。

 

8/21 兵庫県⽴健康科学研究所(加古川市)

食中毒や感染症検査も含め、アレルギーの原因になる花粉や有害物質など、県民の健康に影響を及ぼす環境の調査を担っている研究員の方々から、研究施設や設備を案内していただきながら日頃の業務について説明を受け、現職に就くきっかけや学生時代の研究で学んだことが現在にどう役立っているかなど語っていただきました。

9/21 兵庫県立大学先端医療工学研究所(姫路市)

県立はりま姫路総合医療センターに隣接する本学先端医療工学研究所では、所長の小橋先生、副所長の藤田先生より、研究所で行われている研究内容等についてご講義いただきました。その後、各種実験室等を巡り、手術用シミュレーターや3Dプリンタで作成した人工弁等の説明に熱心に聞き入っている様子でした。

9/25 地球史研究所(赤磐市)

岡山県赤磐市の地球史研究所では、所長の乙藤洋一郎先生より、研究所周辺に分布する3億年前の地層についてご説明いただき、過去の地球環境を研究することの大切さを学びました。

9/26 関電不動産開発株式会社(大阪市)

環境人間学研究科OBで関電不動産開発株式会社にお勤めの卒業生に、不動産デベロッパーの仕事や必要な資格、やりがいなどを現地見学型で実施しました。また、将来のキャリア形成の相談会を少人数の座談会形式で行いました。

11/2, 11/9, 11/16, 11/30 研究室訪問(姫路環境人間キャンパス)

11月には、本学の各系・課程の研究室を訪問し、教員や大学院生、4年生の研究室生活や研究の面白さや大変さ、これまでとこれからのキャリアを語っていただきました。2023年度は、科目担当教員以外にも、森寿仁先生(生涯スポーツ学・運動生理学・トレーニング科学)、坂本薫先生(調理科学・食生活科学)、荘所直哉先生(木質構造学)の研究室も訪問しました!

受講生の声

「実際に大学院生や大学院を卒業した方の話を聞いて、大学院進学のプロセスは多様であり、大学院のイメージが変わった。」「これからの学生生活を見つめ直すよいきっかけになった。」「自分も先輩のように夢中になれる分野を見つけたいと思った。」「環境人間学部の専門性の多様さがよくわかった。」などといった声が寄せられました。

環境人間学部では引き続き、学術研究に興味がある学生や、大学院を含めたキャリアを考えている学生を積極的にサポートしていきます!

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