かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

2023.10.12

【授業】国際文化系ポスター発表会が開催されました(環境人間学演習I)

国際文化系では、毎年、世界の文化の多様性や世界諸地域の現代的問題について理解を深めるために、ポスター発表を行っています。今年は、以下の内容のポスター発表を各班に分かれて行いました。

在学生の方は、A棟とC棟の3, 4Fに実際のポスターが掲示されていますので、ぜひご覧下さい。

「クルド人〜分断された民族〜」

クルド人(Kurds)とは、トルコ、シリア、イラク、イランにまたがる広大なエリアに居住する、国家を持たない民族。この発表では、クルド人が美しい絨毯や独自の言語など、他の諸民族とは違う文化を連綿と受け継いでいるにも関わらず、歴史的には幾多の紛争の犠牲者になるなど、少数民族として不当な扱いを受けてきた長い歴史があることを明らかにしました。

「現地で本当に必要とされる国際協力とは」

紛争地域において、超大国によってテロへの報復攻撃を名目に武力介入が繰り返されている現状があります。この発表では、日本人医師で長年アフガニスタンの復興に従事した中村哲氏の功績を振り返りながら、本当に必要な国際協力とは何かを考えました。

 

「世界最大の地域における密接な繋がり(東南アジアとオセアニア)」

東南アジアとオセアニアに広がる、オーストロネシア系の言語を話す人々は、北は台湾、ハワイから、西はアフリカのマダガスカル島、南はニュージーランド、東はイースター島(ラパヌイ島)に分布しています。この発表では、星座を利用した優れた航海術と、連綿と受け継がれる彼らの文化を紹介しました。

「Africa in Various Fields」

日本人にとって、アフリカはあまり馴染みのない土地です。しかし、そこには我々の想像を超えた文化の多様性が存在しています。この発表ではその一端として、食(クスクス)、モノの運搬方法、そして無文字文化でのコミュニケーション術である結縄(けつじょう)を紹介しました。

 

「『フェイク』なアメリカ〜ネイティブアメリカンの暗い過去」

現在、国際社会において先進国の筆頭として世界のイニシアティブをとっているアメリカ合衆国であるが、歴史的にはネイティブアメリカンの人々が虐げられてきた暗い歴史があります。この発表では、彼ら先住民が、今日に至るまで健康面、経済面、文化面でどのような苦難の道を歩んできたかを振り返りました。

「華僑が神戸と東南アジアに与えた影響」

神戸は、華僑の人々が営んできた歴史と文化が南京町を中心に花開いています。この発表では、神戸でのフィールド調査の資料と、文献調査を組み合わせ、華僑が神戸と世界、特に東南アジアでどのような影響を与えてきたかを調査しました。

「3つの視点から見る東南アジアと日本」

インドネシア、フィリピン、マレーシアなどの東南アジアの島々は、日本との繋がりが深いが、日々のニュースで話題に上がることがあまりありません。この発表では、日本のODAによる開発支援、日本への出稼ぎ、マンガ・アニメの普及という3つの視点を通して、東南アジアと日本との繋がりについて考えました。

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