高田 知紀(TAKATA,Tomoki)
専門分野・研究テーマ
市民が主体となって地域づくりを展開していくための合意形成とプロジェクト・マネジメントについて実践的な研究を進めています.
合意を形成するということは,異なる意見の人びとを説得することとは本質的に異なります.合意形成は,多様な人びとの様々な意見や想いを共有しながら,既存の考えや対立を乗り越え,新たな創造的提案をつくりあげていく「プロセス」です.
合意形成プロセスを適切にマネジメントすることの重要な意味は,単に対立や紛争を回避するだけでなく,地域に固有の価値を見出し,それを多様な人びとで共有しながら,市民が主体となった実践の契機をつくりだすことです.したがって,話し合いの場のデザインやファシリテーションの技術だけでなく,地域の風土構造を分析するための方法論,および市民主体による環境ガバナンスの枠組みについても研究の対象としています
学生へのメッセージ
研究を進めるうえで,既存の学問分野の枠組みには一切こだわりません.合意形成の現場は常に複雑性を本質としており,そのなかの問題解決に向けては多数のアプローチがあるからです.理論先行ではなく,具体的な合意形成や協働のマネジメントについて関心のある方は,所属や立場,居住地域など問わずサポートしますのでお気軽にご連絡ください.