池田 忠広(IKEDA,Tadahiro)
専門分野・研究テーマ
小型爬虫両生類、おもにカエルやトカゲ、ヘビの化石や現生種の骨格を対象とした研究をしています。これらは数千を超える種から構成され、その進化の系譜については、現生種を対象とした遺伝学的研究を元に確度の高い仮説が提唱されていますが、より詳細な理解を得るためには、多くの現生生物学的情報とともに、各地質時代の生物相を明確に示す化石記録を考慮した包括的な研究が必要です。現在私は兵庫県下部白亜系篠山層群産と琉球列島更新統産の大きく時代が異なる小型爬虫両生類化石について、各化石がどのような生物なのか明らかにする研究をしています。あわせて、化石の正確な分類に必要不可欠となる現生種や化石種の骨学的情報の収集、整理を行っています。恐竜など大型生物化石に対して地味ですが、これら“地味”な化石を含めた総合的な検討を行うことで、それぞれの進化の系譜や、過去の生物相、環境の変遷について深い理解が得られると考えます。
学生へのメッセージ
小型爬虫両生類の化石、骨格に興味・関心を持ち、研究への熱意がある学生(社会人を含む)を受け入れます。研究テーマについては、話し合いながら一緒に考えたいと思います。まずは気軽にご相談ください。