金子 一郎(KANEKO,Ichiro)
専門分野・研究テーマ
ヒトの細胞の核の中には、ゲノムと呼ばれる遺伝情報が含まれています。その正体は、約30億塩基対のDNAです。ゲノムの中には遺伝子と呼ばれる領域があり、ライフステージや食事内容(栄養素)によって遺伝子の発現量が変化します。DNAという遺伝暗号に従い、タンパク質が合成され細胞の機能を調節しています。そして、細胞が正常に機能することで個体の生命が成り立ち、健康が維持されています。DNA配列には遺伝子多型と呼ばれる個人差があり、1塩基の違いが疾患発症につながることもあります。
栄養素の必要量は、各ライフステージや生活環境によって異なります。本研究室では、生物の基本原理であるセントラルドグマを理解し、栄養素の消化・吸収・代謝・排泄を分子レベルで明らかにして疾患発症予防へとつながる研究を実践しています。
学生・高校生へのメッセージ
本や教科書を読んでいると矛盾していることや疑問などありませんか?生命現象は不思議でわからないことだらけです。栄養学に興味をもち、もっと深く知りたい・調べたいという純粋な知的好奇心を大事にしています。大学院生募集中。