かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

木本 幸憲(KIMOTO,Yukinori)

国際文化系 准教授
研究分野

フィールド言語学、認知言語学

専門分野・研究テーマ

皆さんは、これまでの人生の中でことばについて不思議なことや素朴な疑問を持ったことがあると思います。英語を学ぶ中で、発音するのが難しい音があるのに気がついた人もいるでしょう。友達とコミュニケーションをしていて、意図せずに誤解が生まれてしまって困ってしまった経験もあるでしょう。そのような言葉やコミュニケーションに関わる素朴な疑問を掘り下げていくと、私の専門である言語学とよばれる領域に行き当たります。

• 世界にはどのくらいの言語が話されているのか
• 英語のlとrの音はどのように発音し分けるのか
• 英語や日本語において「丁寧さ」はどう違うのか

いろいろな研究テーマはありますが、私は、フィールドワークをベースにまだ研究が進んでいない地域の言語の研究(特にフィリピンの言語の研究)を行っています。世界には多くの言語が話されていますが、その多くは、まだ十分に学術的な調査が進んでいないからです。またその記述をベースにして、認知言語学と呼ばれる、ことばと認知の関係についてのモデル構築に取り組んでいます。

学生・高校生へのメッセージ

言語、コミュニケーションの研究は、日常の素朴な疑問から出発できるところが魅力です。ゼミ生は、実に多様なテーマを自由に研究しています。一例を示します。

• 英語の文法について(数えられる・数えられない名詞)

• ことばの意味について(歌詞に出てくる比喩、キャッチコピーの特徴)

• 日本の方言について(方言アクセント)

• 言語の個人差について(個人の性格とことばの使い方との関係)

• 日本語と英語のコミュニケーションについて(褒められた後の言語行動)

ことばについて知ることは、人間についての実にさまざまなことを理解するのに役立ちます。言葉を研究していると、例えば人間の脳と心、認知的発達、生物としての人間の進化、歴史と人の移動、その土地の環境、地域社会、政治経済などにも興味が広がっていくことでしょう。ことばを知ることでそこから世界に目を向けて、自分の将来に繋げていきましょう。

 

関連コンテンツ

 

 

\ この記事をシェア /

Twitter Facebook

教員一覧