かんなび 学びいろいろ、環境人間学部のみちしるべ。

鄭 成 (動画有)(CHENG,Zheng)

国際文化系 教授
研究分野

現代中国史、異文化交流

専門分野・研究テーマ

私の専門は現代中国史であり、現在の研究テーマは1950年代における国民意識の変容です。中華人民共和国の建国直後にあたる1950年代は、国民意識が大きく変わった歴史的な転換期にあたります。私の研究は、この転換期における人々の意識構造が社会主義イデオロギーの影響を受け、どのように変容していったのかを「心性史」の視点から解明することを目指しています。

「心性史研究」とは、人々が外部からの影響を受けつつ、どのように思考や感覚が変容するかを探るものです。歴史や社会は人々の考え方に大きな影響を受けるため、建国直後の歴史と社会の変化を理解するには、1950年代にまで遡り、その時代における国民意識の形成過程を明らかにすることが重要です。

学生・高校生へのメッセージ

私は中国の地方大学を卒業した後、北京外国語大学と早稲田大学で学びました。その間、日中両国の大学で教鞭を執る経験を積み、気がつけば、ここ姫路で大学教員としての生活を送るようになりました。

大学時代はもはや遠い昔のことですが、もし幸運にももう一度大学生になることができたならば、次の二つのことに力を注ぎたいと思います。

1.意気投合できる友人を多く作ること 学生時代にできた友人は一生の財産です。もう一度キャンパスに戻れるならば、一人で考え込むのではなく、積極的に周囲の人に声をかけ、多くの交流の機会を作りたいと思います。そうすれば、きっともっと多くの生涯の友を得て、より豊かな人生を歩むことができたでしょう。

2.海外で異文化にどっぷり浸ること 私が初めて日本を訪れたのは遅い時期でしたが、それだけに強烈な体験となりました。成田空港に降り立った瞬間、怒涛のようなカルチャーショックが押し寄せ、自分の五感を刺激し続けたのです。その経験は、その後の日本文化への探求につながりました。しかし、30代前半までの外国での経験は日本に限られています。もしもう一度大学生になる機会があれば、日本以外の国にも足を運び、現地の人々と交流し、異文化に触れ、より多様な体験をしたいと考えます。

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