荘所 直哉(SHOUJO, Naoya)
専門分野・研究テーマ
「木」を課題の中心におき、主に建築分野における木造建築物の耐震性能や木材・木質材料の機械的性質に関連する研究を進め、様々な自然現象(地震や台風など)からできるだけ被害を生じさせないことを目指しています。木造建築物は古くから利用されており、現代においても改良が進められています。伝統的な木造建築物においては既存建築物の耐震性能を精度高く評価できることを、新築においては耐震設計法の精度向上を目的にして研究しています。また、本キャンパス内に現存する講堂やゆりのき会館のような明治・大正時代に西洋文化の影響を受けた近代木造建築物にも興味があり研究対象としています。
学生・高校生へのメッセージ
日本において「木」は人間が建築物をつくり始めた時代より利用されている材料であり、木と人間は非常に親和性が高いことでも知られています。現代においても代表的な建築材料ですが、近年は環境問題に端を発し、より一層の幅広い木材利用が求められています。
本キャンパス内やキャンパスの近隣には歴史・文化的に価値の高い木造建築物が多くあります。このような恵まれたキャンパスで「木」を通して木造建築物の耐震性だけではなく、様々な社会問題について議論しつつ、社会課題の問題点を探り見識を深めていきましょう。