高橋 鉄美(TAKAHASHI,Tetsumi)
専門分野・研究テーマ
生物は、生態系や種などさまざまなレベルで多様です。このうち集団内での遺伝的多様性は、その集団が環境変化に対応するためや、病気への耐性を維持するため、また進化する上で重要です。しかし、そのような多様性がどのように維持されているのかは、あまり知られていません。例えば、皆さんの血液型がどうして多様に維持されているのかも、よくわかっていません。私は、このような集団内多型の維持機構を、進化生物学のモデルとして有名なアフリカ・タンガニイカ湖に生息するシクリッド(カワスズメ科魚類)を対象に、生態学や分子生物学の手法を用いて研究しています。このような研究は、生物の保全において集団内の遺伝的多様性の維持が重要であることを示し、またその保全を考える際のヒントにもなります。
このほかにも様々な研究を行っているので、詳しくは個人ホームページをご覧ください。
学生へのメッセージ
生態学と分子生物学は全く異なる分野と思われるかもしれませんが、両方を組み合わせることによって、さまざまな現象を解明できることがあります。動物の「なぜだろう」を、一緒に解明してみませんか?