2021.07.26 更新

感染症から暮らしを守るために~学生の意識・行動調査(教員:中出 麻紀子)

食を豊かにする

新型コロナウィルスから大学生活を守る

2019年の年末より報道されるようになった新型コロナウィルス感染症。ワクチン接種が進んできていますが、他方で、変異株の蔓延も懸念されています。このような中で、私たちの暮らしは大きな影響を受けています。

本サイト「くらすペディア」は新型コロナウィルスが蔓延する前に、これからの時代の暮らしのあり方を考えることを目指し、開設したものですが、これからは感染症から暮らしをどう守るかというテーマも重要になってくるでしょう。

今回、取り上げるテーマは感染症から学生の暮らしや学びをいかに守るかです。一時期は全面オンライン授業でしたが、現在は、対面授業に戻りつつあります。しかし、対面授業によって心配されるのが、大学生が多くのクラスメイトと会うこと。感染を防ぐためには、大学生自身が新型コロナウィルス感染症に対する危機意識をもち、感染予防行動をとることが重要となります。

そこで、まずは現状把握として、どの位の人が新型コロナウィルス感染症に対する危機意識を持っているのか、またどの位の人が感染予防行動をとっているか、中出麻紀子先生が本学部の大学生・大学院生を対象に調査を行いました。ここでは、その結果の一部をご紹介します。

調査概要

2020年12月の健康診断時に来学した環境人間学部の大学生・大学院院生841名を対象に、アンケート調査を行いました。663名に回答いただき、回答に漏れがない547名のデータを解析しました。

回答者の属性

・男女比(男子:14.3%、女子:85.7%)

・学年比(1年生26.0%、2年生27.1%、3年生24.5%、4年生21.0%、大学院生1.5%)

調査結果

新型コロナウィルス感染症流行に関する危機意識と感染予防行動については、以下のような回答結果でした。

結果①:新型コロナウィルスに関する危機意識

・ある 490名(89.6%)

・ない 57名(10.4%)

結果②:感染予防行動

・コロナに関する情報を新聞、インターネット、TVから常に収集している人 75.7%

・大学に来る日に毎回体温測定をしている人 19.0%

・教室や研究室に入る前の手洗い、手指消毒を毎回している人  50.3%

・食事前の手洗い、手指消毒を毎回している人 56.9%

その一方で、昼食時に仕切りが無くマスクをせずに、1m以内で友人等と顔を見て話しながら食べることがよくある/時々あると回答した人は76.1%でした。

以上の結果から、本学部の学生は新型コロナウィルス感染症流行に関する危機意識は高いことが分かりました。しかし、その一方で、大学に来る日に毎回体温測定をしている人は2割、入室前や食事前に手洗いや手指消毒をしている人は5割と少なく、昼食時にマスク無しの状態で会話しながら食べる人も7割と大変多いことが明らかとなりました。

中出先生は、今後、これらの問題点を解決する方法について検討していくとのことです。

※今回の調査や調査結果の詳細は、くらすペディアの研究成果のページにて公表しています。

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